米人種差別反対運動「黒人の命を大切に(Black Lives Matter、BLM)」グローバル・ネットワークの共同創設者、パトリッセ・カラーズ(Patrisse Cullors)氏は11月7日、大統領選の民主党候補のバイデン氏らに対して書簡を送った。書簡のなかで、バイデン氏との面会を求め、同組織がバイデン陣営に「6000万票」をもたらしたとし、「見返りがほしい」と要求した。
米メディア「Daily Wire」10日付によると、カラーズ氏は書簡の中で、BLMのメンバーは今「トランプ時代が終わりに近づいていることに安心している」と示した。
また、カラーズ氏は、同組織が米国内各地でバイデン陣営のために動員活動を展開し、「BLMはこの選挙のために多額の投資をした。Vote and Organizeというモードの下で、私たちの取り組みによって6000万人以上の有権者が(バイデン陣営に)投票した。私たちは今、恩返しを求めようと思う(We want something for our vote)」「(バイデン陣営は)私たちの意見に必ず耳を傾け、私たちの訴えを優先にしなければならない」などと強調した。
カラーズ氏が書簡を送った7日、複数の米メディアはバイデン氏が「大統領選に勝利した」と報道した。一方、大紀元はすべての結果が認証され、訴訟が解決されるまで、2020年の大統領選挙の勝者を発表しない。
BLMの共同創設者であるアリシア・ガーザ(Alicia Garza)氏は、自身がマルクス主義者だと公言した。また、カラーズ氏も過去、自身と他の組織管理者は「訓練されたマルクス主義者だ」と述べたことがある。
2020年5月の黒人市民の死をきっかけに、BLMや極左組織「アンティファ(ANTIFA)」がアメリカ全土で抗議活動を展開し、暴力行為を繰り返した。大統領選挙の投票不正が指摘される中、BLMとアンティファが抗議デモを行い、警察側と衝突した。
(翻訳編集・張哲)