駐英中国大使、ポルノ映像に「いいね!」ハッカー攻撃と釈明するも「嘘」の声

2020/09/11
更新: 2020/09/11

在英中国大使館は9月9日、劉暁明・駐英中国大使のツイッターアカウントがハッキングを受けたとして、ツイッターに抗議した。大使のアカウントはこの数日前、10秒間の中国語のポルノ映像に「いいね!」を押したとして一時注目を集めた。

8万5700のフォロワーを持つ劉大使のアカウントがこのビデオに「いいね!」を押したことについて、英国保守党の人権委員会委員である人権擁護活動家ルーク・ド・パルフォード(Luke de Pulford)氏はスクリーンショットを取り、投稿した。

パルフォード氏は劉大使を公然と辱めることに「意地悪なことかもしれないが」と前置きした上で、「香港やウイグルの強制収容所のことを思い出して」と書き込み、報告されている拘禁施設などでの女性暴行や自由への侵害について警鐘を鳴らした。

大使館の広報は「最近、一部の反中国分子が劉暁明大使のツイッターアカウントを悪意を持って攻撃し、卑劣な手段を用いて公衆を欺いた」との声明を発表した。また、ツイッターに対して、「徹底した調査を行い、真剣に対応する」ように要求した。また、「さらなる行動をとる権利を留めている」と付け加え、報復的措置を示唆した。

この話題は、英BBCや米ニューヨーク・タイムズ、CNN、ロイター通信など主要メディアも報じた。

別の英国人権活動家のベネディクト・ロジャース(Benedict Rogers)氏は、「こうしたハッキング行為だとする話も嘘ではないか。COVID-19(中共ウイルス)の発生源が米軍だ、イタリアだとかと言ったように。嘘偽りは彼らの精神だ」と中国共産党の主張をいぶかしがった。

その後、劉大使のアカウントはパルフォード氏およびロジャース氏のアカウントをブロックした模様。

英議員140人は9日、劉大使に対して、新疆ウイグル自治区における少数民族への弾圧に強く抗議するとの書簡を送っている。

(翻訳編集・佐渡道世)