トランプ大統領は最近放送されたインタビューで、「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」運動は、黒人だけでなく他のすべての人にとっても差別的であり、良いものではないと話した。
トランプ大統領はFOXニュースのローラ・イングラム氏に、この運動に寄付した会社は「弱いリーダーが経営している」と語り、Black Lives Matter(BLM)はマルクス主義組織だと説明した。
カール・マルクスの理論は共産主義の基礎を形成し、世界中で何億人もの人々の死をもたらした。
Black Lives Matter Global Networkの共同創設者、パトリッセ・カラーズ氏は2015年のインタビューで、自身ともう一人の共同創設者アリシア・ガーザ氏は「訓練を受けたマルクス主義者」だと語った。
カラーズ氏はまた別のインタビューで、労働・地域戦略センターから訓練を受けたと話した。同センターは「シンク・アクト・タンク(think/act tank)」であり、「新共産主義運動」に根ざしていると言われる。
「アメリカ共産党の活動に感謝しています」と労働・地域戦略センターは2018年に書いている。
トランプ大統領は、BLMのイベントで人気のフレーズ「豚を毛布にくるんで、ベーコンのように焼いてやる」について言及した。
「私はその時初めてBlack Lives Matterのことを知りました。これはひどい名前だと言いました。あまりにも差別的で、黒人に悪いし、みんなにも悪いものです」と、トランプ氏は話した。
「人々が現在起こっていること、つまりBlack Lives Matter運動にうんざりしているため、落ち着いてきました。野球のバットを持った悪党たちがいるからです」とトランプ氏は述べた。
「しかし、Black Lives Matter運動は当初、『豚を毛布にくるんで、ベーコンのように焼いてやる』と叫びながら通りを歩く中で誕生しました。それ(豚)は警察官のことで、警察を表しています」とトランプ氏は付け加えた。
BLM Global Networkにコメントを求めたが、回答は得られなかった。
5月25日にミネアポリスでジョージ・フロイドさんが拘留中に死亡したことを受けて、米国各地の都市で起きた暴動への非難を拒否する地方の政治家が出てくる中、BLM運動は次第に注目を集めた。
数日前、オレゴン州ポートランドでトランプ支持派と反対派が衝突し、トランプ支持派の1人が死亡した。容疑者は、自身がBLMの支持者であり、極左の無政府共産主義グループ「ANTIFA」のメンバーであると話している。
トランプ大統領がBLMを批判したのは今回が初めてではない。
また、トランプ大統領は先月、ニューヨークのトランプタワーが建つ5番街の路上にBLMのスローガンを描くことに反対すると述べた。
トランプ大統領は、警察は「ニューヨークで最も素晴らしい通り」に「憎しみの象徴」を貼り付けたくはないだろうとも話した。
ニューヨーク市長のビル・デブラシオ氏はのちに、5番街にBlack Lives Matterの大きな文字を黄色で描くのを手伝い、これは「5番街を解放しています」と述べた。
「だから私たちが『Black Lives Matter』と言う時、これ以上アメリカンな発言はなく、これ以上愛国的な発言はありません。黒人のアメリカなしにはアメリカは存在し得ないからです」とトランプ氏は言った。
(大紀元日本ウェブ編集部)
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