中国当局は中共ウイルス(新型コロナウイルス)による感染が下火になったとして、各地で学校再開を進めているが、集団感染の噂が相次いだ。その懸念から4月27日、杭州のある小学校では、保護者に児童が1メートルの距離を保つために、幅1メートルの帽子の製作を求め、話題となった。
浙江省杭州市の銭塘新区の小学校では1〜3年生までの低学年は、4月26日に授業を再開した。同市の養正小学校から保護者に子どもが1メートルの距離を保つために帽子を製作するよう通知した。
帽子の形は宋の時代の官僚が使用した帽子を模して、両脇に長さ50センチの段ボールを差し込んで作られたものだ。
中国のSNS、微博では「#杭州の小学生、1メートルの帽子で登校」がトレンド入りし、「おかしすぎる」「不可解にもちょっと笑える」「官人が朝廷に行くようだ」「宋太祖は特許を申請しなかったから、パクられた」などと市民の反応は冷ややかだった。
一部のネットユーザーは「子どもを振り回している?」「目に当たらないか心配だ」とこのやり方を疑問視した。「あのようなものが頭にかぶさっていたら大変じゃないのか」「このような状態で、しっかりと授業を受けられるのか」「遊びで10分間だけならいいけど、もし一日中なら子どもの頸椎に悪い影響があるのではないか」との声が上がった。
各地の多くの学校がすでに授業を開始しているため、中共ウイルスの感染問題は、保護者の間で特に敏感になっている。
先日、陝西省の小学校で子どもに頭痛の症状が現れたにもかかわらず、学校側は親に連絡せず、子どもを学校で隔離するだけで、その後、子どもは死亡したという。
学校の対応に不満を持つ保護者は校門前で抗議活動を行った。
また4月13日、インターネットでは、防護服を着た救急救命士が河南省平頂山市の第2中学校から4人の生徒を救急搬送した、との動画が流出した。
(大紀元日本語ウェブ編集部)
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