大紀元が独自に入手した内部資料では、武漢市における中共肺炎(COVID-19)の新規感染者数が、少なくとも当局の公表した人数の22倍であることが明らかになった。
大紀元は、武漢市衛生健康委員会が3月14日に受け取った当日市内の「中共ウイルス(新型コロナウイルス)の核酸検査情報日報」(以下は日報)と各区の統計まとめを取得した。14日に行われた核酸検査の検体は前日13日に採取されたものだとみられる。
日報によると、14日武漢市内では、核酸検査で採取された検体総数は1万6320件。このうち、陽性反応が出たのは373件だ。また、入院患者の再検査を除けば、核酸の初回検査の検体は91件。したがって、14日、新たに感染を確認された患者数は91人になる。
中国当局が公表した3月14日の新規感染者数は4人だった。
さらにまた、14日の日報では、核酸検査で感染疑いのある患者が130人だと示された。蛍光PCR法に基づく核酸検査は、蛍光シグナルの強弱によって、陽性か、陰性か、または疑いがあるかを判断している。このため、14日だけで新規感染確認者と疑いのある者を合わせると221人にのぼる。
大紀元が日報を精査したところ、検体1万6320件の約4分の1にあたる4194件は、初めて核酸検査を受ける者から採取されたものだとわかった。このなかの26件は陽性反応が出た。中国当局は、「臨床確診者、感染疑いのある者、濃厚接触者、発熱患者」と認められた住民だけに対して、核酸検査の実施を許可している。
厳格な都市封鎖措置を発動している武漢市で、当局の認可の下で、1日に新たなに4000人以上の市民がウイルス検査を受ける必要があることは、同市での感染リスクが依然に高く、終息していないとの実態を浮き彫りにした。
中国当局は3月22日、武漢市での新規感染者が4日連続で「ゼロ」だったと発表した。
(翻訳編集・張哲)
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