<新型肺炎>東京五輪への影響懸念 組織委事務総長、「中止計画はない」

2020/02/06
更新: 2020/02/06

東京オリンピックパラリンピック競技大会組織委員会の武藤敏郎事務総長は2月6日、都内で開かれた国際パラリンピック委員会(IPC)との会合のあいさつで、中国で発生した新型コロナウイルスのまん延が「迅速に抑制され、収束に向かい、オリンピック開催の自信を取り戻せることを望んでいる」と語った。大会中止の計画はないとした。

6日の記者会見で、中国の湖北省武漢で発生した新型コロナウイルスの拡散と感染の拡大は「機運の盛り上がりに水を差す恐れがあり、とても心配だ」と述べた。

武藤事務総長はこの問題に対応するため「国際オリンピック委員会、国際パラリンピック、日本政府、東京都と協力する用意がある」とした。

安倍晋三首相も国会答弁で、世界保健機関(WHO)と協力して、流行の影響を最小限に抑え、東京オリンピックが混乱しないように対策を取るとしている。で

現在、世界の27カ国で感染者が報告されている。

各国研究機関は、新型コロナウイルスに対するワクチンの開発を進めている。ロイター通信は専門家の見方として、新薬開発には時間が必要で、五輪開催時期に間に合わない可能性があると報じている。一方、感染防止対策を講じるには半年あれば十分だと伝えた。

小池百合子東京都知事は、半年後の東京五輪開催に向け、感染拡大を阻止し、包括的な対策を取ると述べた。

日本外務省は、湖北省を感染症危険情報レベル3(渡航中止勧告)とし、中国全土をレベル2(不要不急の渡航中止)に指定している。日本航空と全日空は、中国との航空便を運休・減便を発表している。

(翻訳編集・佐渡道世)