トランプ大統領から若年層の黒人保守派へメッセージ 「偽りを終わらせよう」

2019/10/13
更新: 2019/10/13

トランプ大統領は10月4日、ホワイトハウスで開催されたヤング・ブラック・リーダーシップ・サミットでスピーチした。大統領は民主党が過去100年間、アフリカ系米国人コミュニティのために何もしてこなかったと批判した。

サミットは10月3~5日までの日程でワシントンで開かれ、全国から約300人のアフリカ系米国人の保守派活動家が参加した。

トランプ氏はスピーチで、民主党とメディアを「ワシントンの腐敗した勢力」と非難した。

「民主党の腐敗したリーダーシップと社会主義の政策によって米国で最も被害を受けたのはアフリカ系米国人コミュニティです」と話し、「アフリカ系米国人は100年間、民主党を支持してきました。それでうまくいきましたか?」と問いかけた。

トランプ氏は、共に腐敗を暴き、社会主義を倒し、偽りを終わらせようと述べた。「そうです、私たちは沼を干上がらせるのです」(Drain the swamp)

若者の保守派支持者について「思想の自由と言論の自由の擁護者」と称賛した。

「あなたたちは、この国の中にある、順応とコントロールを強要する勢力に立ち向かっています。あなたたちは検閲されることを拒否し、沈黙することを拒否し、そして決して後ろに下がることはありません」

サミットはターニングポイントUSA(Turning Point USA)という若年層の保守派組織によって運営された。同組織は15~28歳までの若い黒人保守派たちに専門的な能力とリーダーシップのトレーニング、そして人脈を広げる機会を与えている。

トランプ氏はスピーチで、同組織の創設者であるチャーリー・カーク(Charlie Kirk)氏、保守派コメンテーターで活動家のキャンディス・オーウェンズ(Candace Owens)氏、そしてコメディアンのテレンス・ウィリアムズ(Terence Williams)氏に感謝の意を示した。

オーウェンズ氏はこのイベントでメディアを批判し、ウクライナ疑惑をめぐる大統領の弾劾調査は「私たちがいる限り、絶対に不可能だ。私たちはこの男(トランプ氏)のために戦わなければならない」と発言した。

10月4日、キャンディス・オーウェンズ(Candace Owens)氏がヤング・ブラック・リーダーシップ・サミットでスピーチした(Charlotte Cuthbertson/The Epoch Times)

トランプ氏は2016年の大統領選挙活動の時、黒人支持者に話した有名なセリフがあり、今回のイベントでトランプ氏と他の参加者たちは何度もそれを繰り返したーー「あなたたちはもう何も失うものがありません」

「私たちの米国優先の政策のおかげで、景気は良くなり、賃金は上がり、貧困は少なくなっています。今の経済は史上最強です。そして私を信じてください。これはほんの始まりに過ぎません」

トランプ氏はまた、刑事司法改革、そしてオポチュニティゾーン(Opportunity Zone、経済的に恵まれないコミュニティへの投資を促進する税制上の優遇措置)を含む自身の政策について言及した。彼はまた、急成長している経済、そして記録的に低いアフリカ系米国人の失業率と貧困率にも触れた。

「この国はアフリカ系米国人によって作られました。あなたたちがこの国を作ったのです。そしてあなたたちはやっとそのお礼を受け取り始めているのです」

10月4日、ホワイトハウスで開催されたヤング・ブラック・リーダーシップ・サミットに参加した若者たち (Chip Somodevilla/Getty Images)

米国の平均黒人世帯収入は2013年から増加し続けている。10月3日に発表されたブルッキングスの調査によると、去年の黒人世帯収入の中央値は4万1511ドルに達し、経済危機前の2007年のピークを超えた。

調査によると、黒人人口が最も多い50の都市圏のうち、18の都市圏で2013~2018年にかけて収入の中央値が大幅に増加した。この18の都市圏のトップには、サンフランシスコ・オークランド・サンノゼとシアトルがある。

(大紀元日本ウェブ編集部)