8月8日朝5時半ごろ、台湾北東部の宜蘭県の沖合を震源とする地震が発生した。推定マグニチュード6.0で、震源の深さは22.5キロ。台湾中央気象局によると、同県武塔で最大震度6を観測し、約600世帯が停電した。
日本の気象庁によると、この地震による津波の心配はないという。
台北市や新北市でも震度4を観測した。宜蘭県地域住民とみられるネットユーザーは、建物の天上の一部が剥がれ落ち、水道管が破裂して水が道路にあふれているなどの被害を伝えている。スーパーやコンビニエンスストアでは商品が棚から落下した模様。
この宜蘭沖地震により、沖縄県の与那国島でも震度2を観測した。
南日本と台湾には2つの台風が接近している。日本の南の海上では、台風9号、台風10号が発達しながらゆっくりと北上している。
大型で非常に強い9号は8日夜から9日朝にかけて、沖縄先島諸島に最接近する。9日夕方に台湾中部から北部に接近する。
大型で強い10号は来週中ごろに九州に上陸する恐れがある。
(編集・佐渡道世)