米国現地時間18日、米在住の中国伝統気功グループ、法輪功の学習者約2000人がワシントンに集まり、パレードを行った。学習者らは、20年前に中国当局が始めた弾圧政策の停止を訴え、米国民や政府に中国国内での迫害に注目するよう呼びかけた。
パレードは、米議会の西側にある公園から出発し、ペンシルベニア大通り、ホワイトハウスを経由し、ワシントン記念塔まで行進した。
1999年7月20日、江沢民元国家主席は法輪功学習者への弾圧を決定した。過去20年間、中国国内外の法輪功学習者は迫害の停止を求めて、平和的に陳情し、各国政府や国民に迫害の実態を伝えてきた。毎年7月20日になると、世界各地の学習者は集会やパレード行進を行ってきた。
18日、ワシントンでの集会では、米国会議員や人権団体関係者などが出席し発言した。議員らは、法輪功学習者が20年間も迫害を受けてきたことについて「長すぎた」「これ以上、中国当局に罪を犯させてはいけない」と述べた。また、出席者らは、今年に入ってから、中国国内の人権状況に対する国際社会の関心が急速に高まり、「主要メディアと米国民は、中国当局が国際社会にもたらした危害をますます認識するようになった」とした。
共和党所属のスティーブ・シャボット(Steve Chabot)米下院議員は集会で、20年前「中国当局は、法輪功学習者の人数が共産党員より多いという、このただ一つの理由で迫害を始めた」と指摘した。議員は、中国が法輪功学習者に対して残酷な拷問を行っていることを強く非難した。「議員として国会にいる限り、私は、法輪功学習者が中国で修煉できるよう戦っていく」。
民主党のシーラ・ジャクソン・リー(Sheila Jackson Lee)下院議員は、マーティン・ルーサー・キング牧師の名言、「どんな場所にある不公正も、あらゆる場所の公正さへの脅威である(Injustice anywhere is a threat to justice everywhere)」を引用し、「法輪功学習者が受けている不公平な扱いは、私たちへの不公平な扱いでもある。皆さんが諦めない限り、私たちも諦めないだろう」と話した。
米人権団体、フリーダムハウスのアニー・ボヤジアン(Annie Boyajian)氏は、17日トランプ米大統領がホワイトハウスで、法輪功学習者を含む各国の宗教弾圧被害者らと面会したことに言及した。
ボヤジアン氏は米政府に対して、グローバル・マグニツキー法と国際信教自由法に基づき、人権侵害や法輪功学習者の迫害に関わった中国当局の高官や幹部を厳しく制裁するよう呼び掛けた。
カナダ元外交官のデービット・キルガー(David Kilgour)氏も18日の集会に参加した。キルガ―氏は長年、中国当局による法輪功学習者への強制臓器摘出を調査してきた。同氏は「中国当局は強制臓器摘出を否定し続けている。しかし、数多くの証拠がこの強制的な生体臓器摘出が行われていることを証明している。本当に、言い表せない邪悪さだ」と話した。
キルガ―氏は、強制臓器摘出に関して、米政府とカナダ政府は中国当局に対してさらなる強い圧力をかけていく必要があると訴えた。
米国政府機関である国際宗教自由委員会(USCIRF)のガイル・マンチン(Gayle Manchin)氏や、非営利団体「共産主義犠牲者追悼財団」のマリオン・スミス(Marion Smith)氏なども集会で発言を行った。
(翻訳編集・張哲)
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