中国山東省青島市膠州市のある村で、法輪功を学んでいたことを理由に夫婦2人が公安当局に拘束された。村民と家族は、2人には罪はなく拘束される理由はないとして、2月18日、早期釈放を求める住民205人分の指印付きの嘆願書を裁判所に提出した。
法輪功の情報を伝える明慧ネットによると、膠州市膠萊鎮紅衛村の住民である杜兆財さん呉瑞芳さん夫婦は2018年8月に警察に拘束され、別々の収監所で半年間拘留されている。2人の所有していたパソコンやプリンター、法輪功の書籍などが法的手続きもなく、没収された。
村民の一人は「罪のない人を拘束するなど私たちは到底理解できない…当局が早期に2人を釈放するよう希望している」と同ネットの取材者に語った。
2人の弁護士によれば、2019年2月19日に夫婦の非公開裁判が行われる予定だったが、前日になって裁判は延期されたという。
住民の一人は、村で雑貨店を営んでいた夫婦は誠実と善良、寛容を持ち合わせている法輪功の学習者で、村では高評を得ているという。「決して危害があるような家族ではない。残された高齢の家族3人と子ども2人は仕事も農業もしておらず、生活が困窮している。2人は帰宅しなければならない」と住民の一人は訴えている。
気功修煉法・法輪功に対する迫害は、1999年江沢民政権から始まり、今もなお続いている。学習者本人のみならず家族や友人、弁護士ら擁護者も当局の弾圧対象となり、共産党政権は恐怖政治で弾圧を継続してきた。
いっぽう、罪のない人々に対する拘束は、地域住民の反発を巻き起こしている。この十年で、法輪功学習者に対する釈放を求める署名・指印付きの請願書や陳情書が中国各地で提出されてきた。
2009年には遼寧省撫順市で376人、2012年には河北省泊頭市で300人、湖北省唐山で5300人、2015年には北京で数千人、2017年には黒龍江省密山市で725人が、各地の住民である法輪功学習者の釈放を求める署名や指印付き請願書を現地司法当局に提出した。
(翻訳編集・佐渡道世)
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