日本各地から集まった法輪功の学習者は7月14日と15日、大阪と京都において、中国国内で受けている弾圧の実態を日本の市民に伝えるため、パレードを行なった。2日間とも38度を超える猛暑日だった。
中国では、1999年7月20日、当時の江沢民国家主席の独断で、中国共産党政権は伝統的な気功である法輪功の学習者の活動を全面的に禁止し、弾圧を開始した。当時、学習者の人数は約1億人と推測されていた。政府高官や軍人なども多数参加しており、市民に広く支持されていた。
19年間続いた弾圧で、確認されただけでも4000人以上が死亡した。数多くの学習者は投獄され、拷問や洗脳教育で信仰の放棄を強要された。2006年、生きた法輪功学習者の臓器を摘出、売買する蛮行が暴露され、世間を震撼させた。
世界各地の学習者が毎年の7月20日、所在地で集会やパレードを行い、迫害の中止を求めている。同時に各国の政府や市民に対して支援を呼びかけている。
参加者は、学習者が主体の天国楽団の演奏と共に、大阪と京都の繁華街でパレードを行なった。多くの市民と中国人を含む外国人観光客が足を止めて、パレードの様子を眺めていた。
市民「法輪功を支持する」
市民の青木さんは「中国で法輪功が弾圧されていることを知っている。法輪功を支持している。このような反迫害の活動を広げてください」「このような盛大なパレードは非常に有意義だ」と話した。
天国楽団が演奏するドラムの音が耳に入り、パレートを見にきた会社員の松本さんと山本さんは「迫害の事実をぜひ伝え続けてください」と述べた。
市民の鈴木さんは、天国楽団の堂々たる演奏について「本当に素晴らしい」と称賛した。
日本人学習者「弾圧の事実をより多くの日本人に知ってほしい」
法輪功学習者の1人、須藤さんは東京からパレードに参加した。須藤さんは、書店で法輪功の書籍『転法輪』を手に取ったのをきっかけに、法輪功を習い始めた。
「規則やルールがなく、自由に法輪功を学べるのはとてもいい。このようなパレード活動も自由参加型だ」
福岡県に住む寺崎太さんは、大紀元を通じて法輪功が中国で弾圧されていると知った。「なぜ中国で迫害されているかを考えていた」
勤務先で上司や同僚との人間関係に悩んでいた寺崎太さんは『転法輪』を読んで、人間の生きる意味を知ることができたという。それ以降、寺崎さんは法輪功の修練を始めた。
「今日パレードに参加した理由は、やはり多くの日本人に法輪功のことを知ってほしいという思いからだ。炎天下でのパレードは体にこたえるが、この活動を通じて多くの人が迫害の事実を知ることができるなら、全然つらいことはない」
広島県からパレードに参加した森原さんは、妻を通じて法輪功を習い始めたという。「様々な病気を患っていた妻が友人の勧めで、功法を習い始めた。不眠症に悩まされていた妻がしばらくして、症状が消え、ぐっすり眠るようになった。他の病気も改善され、すっかり元気になった妻は今、家事だけでなく、外に出て仕事までできるようになった」
妻の変化を見て、森原さんも学習者の1人となった。「今、夫婦関係も良くなった。以前と比べて、私と妻は相手に対してずっと思いやりを持つことができるようになった」
森原さんは、「法輪功によって恩恵を得た私は、より多くの人に法輪功について知ってほしいので、パレードに参加した」と話した。
(翻訳編集・張哲)