中国の習近平国家主席は10日、海南省で開催された経済会議、博鰲(ボーアオ)アジア・フォーラムで講演を行い、自動車関税引き下げ、市場開放、知的財産権保護などを表明した。習主席は、米中間の通商問題について初めて言及した。
習主席は「中国は、今年輸出を拡大しようとしている。自動車関税を大幅に引き下げると同時に、他の商品の関税も下げる方針だ」と話した。
また、外国企業に対して中国市場をさらに開放する方針を示した。「特に金融市場において、外国保険会社への開放を加速化する」
習主席は、国家知的財産権局を新たに設立させ、知的財産権侵害の取り締まりを強めていくとした。
さらに、習氏は「開放の門は閉じることがなく、どんどん大きく開かれる」と強調した。
習近平国家主席の発言を受けて、東京株式市場では、自動車を中心に輸出銘柄の買い注文が増え、前引けの日経平均株価は前営業日比234円80銭高の2万1913円06銭と大幅に上昇した。
平均株価は、最終的に2日続伸し、前日比116円高の2万1,794円32銭で取引を終えている。
(翻訳編集・張哲)
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