都会から離れ地方移住 住みたい市は?

2018/01/09
更新: 2018/01/09

退職後をゆっくりした田舎で過ごしたい高齢者、また地方で都会にはない働き方を求める若者が増えるなど、最近、何かと話題となっている地方移住。そんな中、「第6回住みたい田舎ベストランキング」が発表され、人口10万人以上の町で、高齢者を対象としたシニア部門と若者からシニアまで全世帯を対象にランキングした総合部門で北九州市が第1位となった

「住みたい田舎ベストランキング」は、月刊誌「田舎暮らしの本」(宝島社)の特集で移住支援策、自然の豊かさ、医療、子育て、災害リスク、移住者数などを含む194項目のアンケートを実施しており、田舎暮らしの魅力を数値化し、ランキング形式で紹介。今回はカテゴリを人口10万人以上の「大きなまちランキング」、10万人以下の「小さな町ランキング」の二つに分け、さらに全世代対象の【総合】ランキングのほか、【若者世代】【子育て世代】【シニア世代】の4部門に分けて1位を決定している。

(株式会社 宝島社)

北九州市公式情報サイト「北九州ライフ」によると、同市は物価の全国平均を100として考えた場合、東京都区部105.9に対して96.6と政令市の中では一番物価が安く家計的に暮らしやすくなっている。また1カ月1坪(3.3㎡)あたりの民営賃貸住宅の家賃は、東京都区部8,758円に対し、北九州市3,902円となっており、借家家賃の安さも際立つ。その他にも救急車の119番受信から病院到着までの時聞は28.5分と、大都市で2番目の早さとなっており、何かと病院の世話になることの多いシニア層にも心強い。

2年後に65歳以上の人口がピークを迎える同市は、若者・子育て世代だけでなく、車がなくても暮らせる医療施設も充実した住宅地を整えるなど、シニア世代の移住も積極的にサポートしているようだ。若者世代部門でも全国8位の評価となった。

(株式会社 宝島社)

一方、若者世代部門ランキング1位となった栃木市は昨年も同部門1位になっており2連覇となった。教育機関が多いこと、都心までの100kmというアクセスの良さ、お試し移住が体験できる制度「やどかりの家」や市が空き家、空き地物件の仲介を行う制度「あったか住まいるバンク」などといった手厚い移住者支援制度が評価されたのではないかと市は分析。

栃木市はその他、子育て世代部門2位、シニア世代部門2位、総合部門3位と全部門で上位を獲得している。

(株式会社 宝島社)

(大道修)