[イスタンブール 12日 ロイター] – トルコのジャニクリ国防相は、ロシアの地対空ミサイルS400の購入を完了したと明らかにしたうえで、独自のミサイル防衛システム構築に向け、欧州の企業連合の協力を受けることも検討していると述べた。
北大西洋条約機構(NATO)加盟国であるトルコがNATOと緊張関係にあるロシアからS400を購入したことについて、NATOを軽視した行為だとして一部の加盟国は批判的な見方をしている。また、S400がNATOの防衛システムに組み入れ不可能であることについても懸念がある。
NATOの上級司令官は先週ロイターに対し、S400はまだトルコに搬入されていないと述べていた。
ただ、ジャニクリ氏は「S400ミサイルの購入は完了した」と表明。そのうえで、S400の購入だけでは満足しておらず、フランス・イタリアの企業連合EUROSAMからミサイル防衛システム構築に向けて技術提供を受けることで仮契約を交わしたと語った。
トルコ国防相筋は前週、トルコ企業がEUROSAMのSAMPT─Tミサイルシステムを基にしたシステム構築を検討する見通しだと述べていた。
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