10月25日に中国共産党の最高指導部の新メンバーのお披露目となる記者会見で、当局は一部の海外メディアに取材許可を与えなかった。海外メディアは、外国人記者の締め出しは、当局が自賛した「政治がより開放かつ透明になった」に対する最大の皮肉だと批判した。
英紙・ガーディアンによると、同紙やBBC、フィナンシャルタイムズ、エコノミストと米紙ニューヨークタイムズが取材を認められなかった。
また、日本の読売新聞と産経新聞にも記者会見の出席が許可されなかった。
当局は不許可の理由を明らかにしていない。
ガーディアンは、「(英メディアの中に)中国当局との間で毎年80万ポンド(約1億2000万円)の契約を結んだデイリー・テレグラフだけが、取材を許可された。デイリー・テレグラフは定期的に中国当局のプロパガンダ記事を掲載している」とした。
北京の外国人記者クラブ(FCCC)は、外国人記者が締め出されたことを懸念し声明を発表した。
FCCCは「中国当局は外国メディアを制限し、当局に異議を持つ記者の排除は、報道の自由の原則に反している」と批判した。
欧米メディアによると、当局は党大会の開催中に外国メディアに対して一部の代表への取材を許可し、人民大会堂に専用記者会見ブースを設けた。しかし、実際の記者会見の際、手を挙げていない記者が質問に当てられたりするなど、外国人記者は自由意思で取材できなかった。また、あるインド人記者が「幸運にも」質問のチャンスに恵まれたが、実はこの記者は中国国際放送に所属している。
今までの党大会で、会議中にあくびを連発し、居眠りした代表たちの姿が海外メディアに捉えられ、中国市民の間で嘲笑のネタにもなっていた。
(翻訳編集・張哲)
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