22日に世界で同時発売された米アップルの新商品iPhone8は中国ではいつもの勢いがなく、人気が低迷。値下げに踏み切る携帯ショップが続出している。
中国各地でiPhone発売初日のいつもの徹夜組はなかった。中国メディアによると、北京市三里屯エリアのアップル直営店ではこれまでの新機種発売時の長蛇の列は消え、市中心地の王府井店の開店時、顧客はわずか4人だった。国内各都市はほぼ同じ状況だという。
いっぽう、携帯電話ショップの店頭価格はアップル公式サイトの価格を割り込んでいる。
北京市内のショップ店長は中国メディアの取材で嘆いた。同店では発売から2日間2台しか売れず、店頭価格を再三に調整し、各機種は公式サイトの価格より約100元~500元(1元は約17円)を値下げしたという。
中国ネット通販大手の「淘宝」では、iPhone8 64Gの最安価格は5378元(約9万1000円)で、アップル公式サイトの販売価格より510元(約8600円)安い。
人気がない理由について、ダフ屋はデザインに新味がないためとみている。また、11月3日に発売されるiPhone Xを期待しているユーザーも少なくない。
日本のネット通販サイトではアップル公式サイトとほぼ同じ値段で売り出されている。
(翻訳編集・叶清)