トヨタ、米5工場に420億円投資、HV部品を現地生産へ

2017/09/27
更新: 2017/09/27

トヨタ自動車の北米部門は26日、米国の5工場でハイブリッド部品現地生産の投資計画を発表した。総投資額は3億7380万ドル(約420億円)。ケンタッキー、ウェストバージニア、アラバマ、ウエスト、テネシーなど米南部5州にある工場の生産設備の導入と拡充に投じられる。

同社の投資計画では、スポーツ用多目的車(SUV)ブランド「ハイランド」のハイブリット車に配備する主要部品を今後、米国現地生産で賄われる。これまでは、主要部品は日本から輸入していた。

米メディアによると、トヨタ北米生産部門の上級副所長のジェフ・モア氏は今回の投資について、「トヨタのコア技術であるハイブリッド車用パワートレイン生産の現地化を進めるための取り込みだ」と述べた。5工場では、2020年からハイブリッド車主要部品の生産が開始するという。

ドナルド・トランプ米大統領が就任前から、米国内製造業の成長や雇用拡大を公約し、就任後減税や規制緩和を行ってきた。

トヨタの豊田章男社長は1月に、将来5年間米国での工場拡充に100億ドル(約1兆1200億円)を投資すると発表した。そのうちの16億ドル(約1792億円)を最終組み立て工場の拡大に充てられるという。トランプ大統領の意向に応えるための投資計画だとみられる。

(翻訳編集・張哲)

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