日本の法輪大法学習者、交流会を開催 創始者から祝辞

2017/09/03
更新: 2017/09/03

9月2日土曜日、埼玉県さいたま市で「日本法輪大法学習者心得体験交流会」が開催され、日本各地から集まった学習者が参加した。正装した学習者たちは、交流会で自らが修煉する中での悟りや困難を乗り越えたときの経験を発表した。

当日の朝は、冷たい雨が降り、肌寒さを感じさせた。しかし、交流会が始まると、雲間から光が差し青空が見え始め、会場外の樹々の葉は雨露を照り返し、きらきらと輝いた。

会の開催に際し、米国に住む法輪功創始者・李洪志先生から祝辞が送られた。李洪志先生は「大法弟子は必ず法をしっかり勉強する必要があり、自分自身を良く修めてはじめてこの全てをしっかり行い、しっかりとやり遂げることができるのです」と学習者たちの修煉を励ました。

法輪功は法輪大法ともよばれ、「真・善・忍」を重んじる中国伝統的な気功修煉法。李洪志氏が1992年から伝えられると、その著しい病気治癒と道徳向上の効果により、中国で人気の気功法として広がり、90年代後期、学習者は7000万人以上と当局は推計する。

現在、世界114の国と地域に法輪功は伝わり、主要な教書である「転法輪」は40カ国語に翻訳されている。世界80以上の国と地域に、法輪功を学び気功をともに行う「煉功点」がある。学習者たちは定期的に、個人と悟りと心得について分かち合う交流会を開催している。

交流発表

体験交流会では、21人の学習者が自らの悟りと体験をつづった文章を発表した。

熊本県に住む小川由美子さんは、2016年4月、熊本震災の被災地で、社会貢献活動として、救援ボランティア活動と法輪功の気功を広めている。デリケートになっている被災者への心配りと、作業現場での期待以上の作業で、熊本市内での法輪功の知名度が高くなったという。現在は、九州北部豪雨の被災地で同様の活動を行っている。 

1996年、小さな中国のある村で6歳から法輪功修煉を始めた付亜双さんは現在、毎日、中国人観光客向けに日本国内の観光地で、中国共産党による法輪功迫害について知らせる資料を配布している。

9月2日、埼玉県で日本の法輪功学習者による修煉体験交流会が開かれた。観光地で資料配布を続けるなかでの体験を発表する付さん(野上浩史/大紀元)
 

法輪功に悪意あるレッテルを貼り、弾圧の口実とする共産党を信じ込んでいる中国人は少なくない。付さんは、中国人ツアーガイドに罵声も浴びせらることもある。「善には善の報いがあり、悪には悪の報いがある」との湧き上がる言葉を心で繰り返し、平静さに努めることができたという。こうした、「心を刺すようなトラブル」を通じて、自らの相手への慈悲の欠如や、相手を態度で判断する気持ちを改めようと努めている。

埼玉県在住の万英傑さんは2015年から、法輪功迫害政策を決定した江沢民を法的措置を求める署名活動を行っている。この署名運動は世界50カ国以上で250万人の署名を集め、国連人権高等弁務官事務局(OHCHR)に宛てたものでは、過去2番目の規模となった。OHCHRに署名を提出した、2016年にノーベル平和賞候補にもなった国際組織「強制的な臓器摘出に反対する医師会」が7月、明らかにした。

軽部彩奈さんは病弱な母親が修煉後、元気になったのを見て、修煉を始めたという。迫害が始まったあと、母親が何度も中国当局に連行され、家族ばらばらになるなど辛い経験をした。来日後、軽部さんは日本人に法輪功が迫害されている真相を伝えつつ、中国人向けに真相を伝え続けている。また、中国国内へ電話をかけることで、党のプロパガンダ以外の情報の入手が困難な中国人に対して、真実を知らせている。

交流会参加者の声

東京の学習者、吉田ゆうこさんは、代々木公園で学法や気功を行う煉功点に4カ月前から参加し始めた。体験交流に参加し他の学習者の体験談を聞き、「みなさんちゃんとやるべきことをやられている。家に戻ってからも続けていく」と語った。

2000年代初期、米国ロサンゼルスから日本に帰国する途中、偶然にも法輪功のパンフレットを手にして修煉を始めたという廣田宏光さんは、「大法弟子には大きな使命があるということを改めて実感した。真善忍でしっかり自分を修めていきたい」と述べた。

法輪功を学び病理を克服した、修煉13年目の埼玉の学習者、塩田郁子さんは「初心を忘れずに純粋な気持ちでいられるようにしたい」「何をするにも心を込めてやるのが重要、と再認識させてもらった」と述べ、「師父の欲することを少しでも達成できるような弟子になりたい」と語った。

(文・佐渡道世/文亮)