米空軍は7月6日、日本の航空自衛隊と東シナ海上で行った初の共同訓練で「戦闘能力を高めた」と発表した。中国やフィリピン、ベトナムなど数カ国が領有権を主張する南シナ海を、国際領域とみなしていることを示した格好だ。
テキサス州の空軍基地から発信した米軍の戦略爆撃機B-1Bランサーが、日本の自衛隊の戦闘機F-15の2機とともに訓練を行った。
米空軍の爆撃作戦指揮官ライアン・シンプソン氏は「安全で効果的な方法で、夜間飛行と夜間訓練を行うことは、米国と日本が共有するべき重要なスキル」と述べた。
東シナ海で米日の航空機が共同訓練したことは、ドイツG20会期中に開かれる予定の、今年2回目となるトランプ米大統領と習近平中国国家主席の首脳会談で、緊迫する北朝鮮のミサイル・核問題の重要性をさらに引き上げることになる。
日本の国家安全保障に詳しい情報筋は、日本の英字メディア「日経アジア・レビュー」の取材に対し、北朝鮮のミサイルが核弾頭を搭載して日本に着弾させる能力があると同紙記者に語っている。
米空軍広報によると、今回の共同訓練により、同盟国として戦術的能力を向上させ、「二国間の信頼と強固な関係を構築することができた」と述べた。
(編集・甲斐天海)