2日に投開票が行われた東京都議選で、小池百合子知事が代表を努める「都民ファーストの会」が49議席を獲得し、選挙協力した公明党などの支持勢力と合わせて過半数(64議席以上)の79議席を獲得した。
自民党は57議席から23議席へと激減し、2009年の38議席を下回る大敗を喫した。学校法人「加計(かけ)学園」を巡る問題や稲田防衛相の問題発言などの影響が指摘されており、下村博文自民党都連会長はテレビ報道などで「国政の問題で大変な逆風が吹いた」と語った。
同党都連幹部は3日、歴史的敗北を受けて、自民党東京都連の下村博文会長、萩生田光一総務会長ら党5役全員が辞任する方針を示した。
その他、民進党と東京・生活社ネットワークがそれぞれ2議席を減らす一方、公明党が1議席、共産党が2議席を増やしている。
小池知事は記者会見で「当たり前の都政を都民が取り返す瞬間だ。スピード感をもって都政を展開する」と述べた。
東京都選挙管理委員会によると、都議選の投票率は51.28%、期日前投票を済ませた人は135万5163人と、前回の同期比で1.5倍増。都政への関心の高さがうかがえる。
(文・大道修)
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