かつて日本の航空技術の粋を集めた名機「零戦」が、約70年ぶりに翼をさずかり、東京湾の空へ戻ってくる。南太平洋のパプアニューギニアに落ちていた残骸から復元されたもので、世界に現存する4機(レプリカを除く)のうち、現在も空を飛ぶことのできる貴重な1機だという。
6月3日、4日に千葉県立幕張海浜公園(千葉市美浜区)で行われる、モータースポーツ「レッドブル・エアレース千葉2017」にて、ゼロエンタープライズ・ジャパンが所有する「零戦」が飛行する。日本人パイロットの操縦によって「零戦」が日本の空へ里帰りすることは、歴史上初の出来事となる。
今回の里帰り飛行で操縦桿を握るのはアメリカ在住、キャリア40年以上の飛行教官の柳田一昭氏(66歳)。
今回飛行する「零式艦上戦闘機(零戦)」は三菱重工業が1942年に製造した零式艦上戦闘機二二型で、全長9.06メートル、全幅12メートル、重量1863キロ、最高時速540.8キロ。
主催者は「東京湾上空を『零戦』が飛行する姿をご覧いただくことで、かつて日本が誇った技術を見直し、日本の航空業界、社会全体がさらなる飛躍を遂げる貴重な機会になればとの願いが込められています」としている。
レッドブル・エアレース千葉2017のチケットは販売中。
(編集・甲斐 天海)
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