ディズニーリゾートのなかで最も狭い香港ディズニーランドは一昨年に続いて2016年も巨額損失を計上した。中国本土からの入場者が激減したのが要因とみられる。
同社は20日に2016年度決算を発表。売上高48億香港ドル(1香港ドル≒15円)に対し、最終赤字は1.71億香港ドル。総入場者数は延べ610万人で前年比10%減となった。
2005年に開業した同ディズニーリゾートは当初から苦戦だった。しかし、本土観光客の急増により12年は初の黒字決算。翌13年と14年の業績は右肩上がりだったが、15年は再び1.48億香港ドルの赤字に転じた。
本土からの来園者は2014年ピーク時の延べ360万人から、15年の280万人、16年の220万人と年々大幅に減少する一方、海外の観光客がわずかに増えたという。
昨年にオープンした上海ディズニーランドの影響について、劉永基総裁は、相乗の宣伝効果をもたらすほか、本土の潜在顧客数を多数見込んでいるため、香港ディズニーの来園者の流失に繋がらないとした。
昨年11月、香港ディズニーランドは面積の拡大とアトラクション数の増加で、総工費109億香港ドルの建設計画を発表した。
(翻訳編集・叶子)