台北の地下鉄MRTの駅プラットフォームから女性(41歳)が線路へ転落したのは、「スマートフォンの操作に夢中になっていた」ためだったとして、15日、公共輸送関連法の違反により、この女性に1500台湾元(約5500円)の罰金が科されたという。台湾英字新聞が16日、伝えた。
それによると、MRTを運行させる台北捷運(TRTC)は、昆陽駅で、女性がスマートフォンの操作に没頭しており、頭を下げながら、黄色い停止線を越えて線路に立ち入ったと発表した。
彼女のように、プラットフォームで下を向きながらスマートフォンの画面を注視している人の姿は、世界のあらゆる鉄道の駅で見られる。彼らは「スマホ・ゾンビ」と名付けれ、避けられたはずの事故に遭い、ケガを負うか、あるいは死に至った人もいる。
幸い、この台北の女性は転落後、ただちに駅係員や別の駅利用者らに引き上げられ、軽症を負っただけだった。女性は現地メディアUDNに対して「トラブルを起こしてしまい、恥ずかしい。2度とこのようなことはしない」と反省を口にしている。
TRTCは、救出に3分の時間を要したため、女性に対して公共輸送関連法の違反で1500元(約5500円)の罰金が課されたと発表した。
この法律では、台湾の公共輸送機関システム、車両、橋、トンネル、下水溝など他の非公開区域に立ち入らないことを規定する。違反した場合、1500~7500台湾元の罰金が命じられる。
(翻訳編集・佐渡 道世)
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