中国、発電所建設現場で足場倒壊事故 死者74人に

2016/11/25
更新: 2016/11/25

中国江西省豊城市発電所では、24日午前7時30分頃に起きた建設中の冷却塔足場倒壊事故で、死亡した建設作業員の人数は当初の68人から74人に増えた。中国国内インターネット上では、事故原因はずさんな安全管理にあるとの非難のコメントが多数あがった。

国内メディア「新京報」(25日付)によると、当局は24日午後10時現在、事故現場で死者74人、負傷者2人と確認した。また、死者のうちの68人の身元が確認され、最年少は23歳で、最年長は53歳という。

報道によると、同発電所では昨年12月末から第3期拡張工事を開始した。拡張工事では超臨界石炭燃焼発電機2基を設ける計画だ。今年4月から建設を始めた冷却塔は完成後の高さが165メートルで、事故発生当時はすでに70メートルまで工事が進んでいた。拡張工事には500~600人の建設作業員が投入され、早番・昼番・夜番の交代制で3チームに分かれていた。事故発生時は、夜番と早番が交代する時間帯だったという。

事故ニュースについて、インターネット上では「この前のニュージーランド地震でも、死者が多くなかったのに。中国の安全管理はどうなっているのだ? 悲惨な事故だ。74人も亡くなった。家族はどうなる? 厳しく追及すべきだ」「また手抜き工事だ。(中国で)足場が倒壊し、橋もマンションも道路も倒壊する。なんて恐ろしい!」「これほど大きな建設プロジェクトなのに倒壊? きっと(政府と建設企業の)癒着で起きた事故だ。監督管理の不十分だし、内部が腐敗しているから、毎年重大な事故が起きる」とのコメントが集まった。

当局は、救助作業を続けている。

(翻訳編集・張哲)