中国語メディア「博聞社」は10月27日付けの報道で、中国元首相の李鵬氏が体調不良で入院したと報じた。政府高層部に近い消息筋によると、李鵬氏は10月に入って転倒し、それが引き金となって様々な合併症を引き起こした。
今年88歳の李鵬氏は長らく病気に悩まされ、今回の転倒事故の後病院側は一度危篤通知を出したほどだ。現在は容体が安定し、病院で観察中だという。
北京の301病院は中国共産党軍直属の医療機関であり、政治要人や軍の高官の治療や診察を担当する。今回は李鵬氏が入院したため騒ぎが大きくなり、医療関係者の口から入院の情報が漏れた。
李鵬氏は1928年10月生まれ。国務院総理(首相)、全人代常務委員会委員長および中国共産党中央政治局常務委員を歴任した。首相任期中に発生した1989年6月4日の天安門事件(六・四事件)では一貫して強硬姿勢を取り、戒厳令を敷いた。
(翻訳編集・文亮)
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