中国長江洪水対策総指揮部は7月11日の記者会見で、3月以降に降水量が異常に多い状況が続いたことにより、長江流域各地で大規模な洪水が発生し、約4900万人以上の住民が被災し、222人の死亡・行方不明が出ていると発表した。
国内報道によると、同指揮部関係者は記者会見で、3月以降長江流域は約27回の大雨や豪雨に見舞われ、これまでの総降水量はここ数年の平均値より2割も多いことを示した。持続的に降った大雨や豪雨で、長江流域の140の河の水位は洪水警戒水位を超えた。このうちの19の河の水位は保証水位(堤防が決壊しないことが保証される水位)を超えた。
7月10日までに長江流域の湖北省、安徽省、湖南省、江西省、江蘇省など10の省市と625の県が大規模な洪水に見舞われ、約4919万人の住民が被災した。洪水の影響で、161人が死亡、61人が行方不明となった。また11万棟の家屋が倒壊、4167ヘクタール以上の農作物が被害にあった。
治水施設の被害も深刻だ。洪水で破損した大中型ダムが4基、小型ダムが403基。決壊した小型ダムが2基。
長江水文局の最新情報によると、13日から長江流域で、特に中下流地域では新たな大雨または豪雨が予想されている。中国当局は同地域での警戒を呼びかけている。
(翻訳編集・張哲)