観光庁は5月18日、4月に日本を訪れた外国人観光者が過去最高の208万人に達したと発表した。しかし、一方で日本百貨店協会が20日に発表した統計によると、全国84の百貨店の4月訪日客向け免税品売上高は前年同月比で9.3%減少した。
同協会のホームページで公表された統計によると、訪日外国人購買客数は同7.8%増の26万人と39カ月連続で増加しているが、中国の輸入関税引き上げなどを背景に、4月の免税品売上高は9.3%減の179億9000万円で、2013年1月以降39カ月ぶりのマイナスとなった。
また、4月の外国人購買客の一人当たりの購買単価は6万8000円で、昨年4月の8万2000円から約17%減少した。
人気商品順位でみると、昨年4月の1位はハイエンドブランド、2位婦人服飾雑貨、3位化粧品だった。今年4月の1位は婦人服飾雑貨、2位化粧品と3位が婦人服となっている。
中国人観光客の、これまでの百貨店で高級ブランド品などを爆買いする傾向が大きく変化したことが明らかだ。
英紙「フィナンシャル・タイムズ」(24日付)によると、日本の百貨店で高級ブランド品や高級腕時計、ジュエリーを大量に購入する中国人観光者が減っている。今多くの中国人観光者は、日本のドラックストアで比較的に安い化粧品やベビーおむつなどの日用品を大量に買うようになったという。
背景には、中国政府当局が輸入関税を引き上げたこと以外に、中国経済の失速と急激な円高も大きな原因だと指摘した。
一方、中国人観光客の日本製化粧品への需要は依然と高い。中で、化粧品大手資生堂の化粧品を最も好む。資生堂は外国人観光者向けの年間売上高目標を30%引き上げて340億円に設定したという。
(翻訳編集・張哲)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。