中国遼寧省瀋陽市で、マンションの壁のタイルが突然、剥がれ落ちた。手抜き工事が原因とみられている。この建物は2015年初めに建設されたばかり。50世帯が入居し、通勤通学の時間帯に重なったものの、さいわいケガ人は出なかった。
遼瀋晩報1日の報道によると、事故は4月25日午前7時ごろ、同市内の団地「栄盛錦繍天地」にある18階建てマンションで起きた。近隣住民が撮影した動画をみると、壁のタイルが上方からめくれるように剥がれ落ちる様子がわかる。落下した衝撃で地面が揺れ、「ドドド」という大きな音が鳴り響いた。轟音を聞いた別の住民は「建物が倒壊したと思った」という。
ケガ人は出なかったものの、事故は通勤や通学する人々がすぐそばの道路を歩いていた。住民からは粗悪な工事に怒りの声があがった。「今回は誰もあたらなかった、でも次はいつ落ちてくるのか」と不安感が広がっている。団地内には10数の幼稚園がある。
住民たちは、落下した壁の厚さに対して短いネジが使用されていたことが原因ではないかと疑っている。同日の午後、この団地を管理する栄盛不動産会社は、修理工事を派遣した。事故から2週間あまりたったが、会社は事故原因の説明などはしていない。
(翻訳編集・佐渡道代)
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