日本の学生2人、上海旅行でぼったくり被害 お茶飲んで4万円

2016/04/15
更新: 2016/04/15

日本の学生2人が、上海の観光地の茶屋でぼったくり被害に遭っていたことが明らかになった。学生は警察に通報し、騙し取られたお金は戻ったという。茶屋は当局により処罰される見通し。中国国内メディアが4月8日に伝えた。

報道によると、日本から来た観光客の学生2人は6日、上海の有名な観光地・豫園で若い男女3人に「写真を撮って」と声をかけられた。誘われて行った茶屋で、小さな湯のみに入れた数種類のお茶を何口か飲んだところ、2100元(約3万8000円)を請求された。2人は所持金1000元をすべて巻き上げられた。

このお茶屋のぼったくりについて、2人の知人とされる地元の中国人男性がネットに投稿し、注目を集めた。学生の通報を受けた警察は「消費者権益保護法」違反の容疑でお茶屋を捜索した。現地の管理監督当局により処罰される見通し。現在は閉店している。

伝えられるところによると、日本の学生に声をかけた若い男女3人は客引きで、お茶屋側から紹介料を報酬として受けていたとされる。

 上海を知る学生でも被害に

日本の学生2人がぼったくりにあったとの情報を伝える
知人の微博(スクリーンショット)

このようなぼったくり店への客引きの手口は、観光客に、街の案内や写真撮影を申し出たり、食事に誘ったりして、親切をよそおって関係を作ろうとする。

このトラブルを詳しく伝える北青ネットによると、日本の学生2人は中国語を専攻し、親の影響で中国へは何度も渡航していた。取材に応じた2人は、客引きの3人が青島から来た学生と自称して、年も近いため、すぐ打ち解けたように感じたと答えた。

 問題を周知させた、日本の学生2人の「世話役」

このぼったくりについて微博に投稿した人物は、北青ネットの取材に対し、学生2人の親の知り合いで「世話役」と名乗った。この人物は、7日までに茶屋に足を運び、店内の様子や、このトラブルを公安が受理したことを示す証書の写しも微博にあげて、問題の周知を図った。

ぼったくりは中国の観光地で横行している。しかし、多くのケースに警察は対応せず、観光客も、泣き寝入りが大半とされる。今回は、外国人が被害に遭い、ネットで注目を集めたことで、警察は騒動を鎮めるために茶屋を捜索したとみられている。

(翻訳編集・佐渡道代)