北京がもっとも社会の動きに「敏感」になる、中国共産党全国人民代表大会と中国人民政治協商会(両会)の開催前、1人の武装警察の幹部が逮捕されていた。容疑は、習近平主席の妻・彭麗媛氏に対する暗殺未遂だという。
独立メディア・博聞社16日の報道によると、この逮捕された警察幹部は、中国旧正月あとに彭氏が予定していた旅行で利用する交通機関に、何らかの不具合を起こそうと画策していたという。彭氏の警護を担う中央警備局が電話を傍聴し、この幹部を逮捕した。
報道によると、この「暗殺未遂」を防ぐために、幹部が所属していた武装警察部隊の全員に捜査対象となった。計画が、個人か組織か、また動機など詳細は明らかになっていない。
彭氏は現在、軍のなかで解放軍芸術大学院長という高級幹部に位置する。しかし、消息筋の話では、彭氏と娘2人の警備は、軍ではなく中央警備局が担当している。習近平主席の警備は、中央警備局トップである王少軍・同局長が務める。
ここ数年、政権を奪還したい江沢民グループによる習近平政権クーデター計画や暗殺計画説が、海外の中国語メディアで流れている。伝えられるところによると、死刑が確定している周永康・元政治局常務委員は、少なくとも2度暗殺計画を立てていたという。
(翻訳編集・佐渡 道世)