中国メディアの報道によると、今年の旧正月の一週間に、海外旅行に出かけた中国人は史上最多の約600万人に上った。人気の旅行先ベスト3はタイ、日本、韓国で、医療ツーリズムが最も人気だという。
中国のオンライン旅行会社、中国携程旅行網によると、昨年の同シーズンには520万人の旅行者が出国したが、今年は昨年比15%増を記録し、アジア諸国の都市や諸島部に人気が集まったという。
健康診断、散策、スキー旅行などに人気が集中している。
日本で先進医療の健康診断を受ける、モルディブで一生の記念となる結婚写真の撮影を楽しむ、スキューバダイビングのライセンスを取るためにグレートバリアリーフへ・・・近年はこうした体験型ツアーの需要が徐々に高まっている。同旅行会社の初の調査報告によると、人気ツアーのベスト3は医療ツアー(17%)、自然散策(16%)、スキー(15%)で、ゴルフ、スキューバダイビング、新婚旅行ツアーがそれに続く。日本や韓国、台湾で温泉に浸かったり、人間ドックに入るといった健康志向の旅行スタイルも、中産階級以上の中国人の間で流行しつつある。
旅行に費やす金額が一番多いのが、こうした医療ツアー客。旅行代金は1人平均2万元(約37万円)を超える。「2泊3日、東京で癌のスクリーニング検査」、「3泊4日韓国婚前検査、2人のロマンチックプラン」といった格安ツアーは約2000元 (約3万6千円) で、最も高額だったのは32万元(約580万円)を超える「ドイツの最先端医療で細胞活性化、9日間アンチエイジングの旅」。
その他にも、空気がよく、気候の温暖な観光地でサイクリングや自然散策、スキーを楽しむことが、普段から都会生活にストレスを感じている中国人を癒す一番の特効薬のようだ。マレーシア、フィリピン、パラオなどのビーチでダイビング講習を受ける場合、費用は北京や上海で受ける場合の約半分で済むという。
(翻訳編集・桜井信一)
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