法輪功迫害 伝わる真相

日本でも急増 「江沢民告発」署名 10月まで4万5千人

2015/11/17
更新: 2015/11/17

江沢民を刑事告発する」署名数が10月、日本を含むアジア諸国で急増している。署名運動の主催者集計によると、同月までにアジア全体で約77万人、日本では約4万5000人の署名が集まった。

この署名運動は、法輪功の迫害を指示した江沢民・元国家主席を相手取る刑事裁判の実現に向け、世界中で展開している。企画した台湾の弁護士団・法輪功人権救済弁護団によると、集まった署名は国際刑事裁判所や中国司法当局に送る予定だ。

熊本:1カ月で8800人署名

熊本県では、9月の1カ月で8800人もの署名が集まった。署名運動員の話によると、多くの市民は法輪功の迫害を伝えると「目を疑うほどの人権侵害」「非常に残酷だ、このようなことを続けさせてはならない」と署名したという。

ある大学準教授は当初、迫害について理解できず、サインしなかった。その後、インターネットで調べ、法輪功への迫害が事実であると分かり、戻ってきて署名した。「法輪功は自身の道徳を高める素晴らしい気功法であり、非常に興味深い」と署名運動員に話した。

ある日、一人の青年が法輪功迫害についての説明を聞くと、迷わず署名した。そして法輪功学習者に対して「今日は僕の誕生日。ここで意義のある署名をすることが出来てとても嬉しい。ご苦労様、僕は支持する」と述べた。

日本国籍を取得したある中国人男性も、告発に賛同し、署名した。「法輪功は素晴らしい気功法だと知っている。学習者もみな良い人だ。応援している」と話した。

告発文の英語版を読む一人の外国人男性。「署名だけでいいのか?こんな簡単な事なのに、なぜもっと多くの人が関心を持たないのか」。そう言うと隣にいた一人の日本人女性にも署名をうながした。

和歌山:「絶対に人間のやることではない」

9月26日から第70回国民体育大会が和歌山県で開催された。大阪など関西在住の法輪功学習者は、江沢民告訴への署名を呼びかけた。

生きたまま学習者の身体から臓器を抜き取り、移植用などに利用される、中国の国家ぐるみの人道犯罪「臓器狩り」を知ると、多くの市民は「絶対に人間のやることではない」と信じられない様子だった。一人の男性は「自国民の臓器を狩るなんて、江沢民は本当に最低だ」と言い、すぐに署名した。

法輪功の署名運動に賛同した人は、学習者に飲み物を差し出して「ご苦労様、頑張って」とエールを送った。

東京:「江沢民の心は真っ黒」 裁判官らも署名

署名活動は、東京の各裁判所の前でも行われている。署名運動員の話では、市民だけでなく、告発文を読んだ弁護士や裁判官も署名したという。

署名した多くの市民は、中国の現状に高い関心を持っていた。新宿の繁華街で署名に応じた70歳の黒服を着た男性は「江沢民は最低な人間である。その心は、私が着ている服と同じ、『真っ黒』だ」と述べた。

都内で署名活動する万さんは、「スタートさせた7月には1000人だった署名数が、8月に1万人に達し、9月には3万人になった」と、賛同者の勢いが伸びていると強調した。

万さんは、署名運動の必要性を訴えた。「中国共産党の元党首・江沢民による法輪功の迫害は、実に残虐で卑劣。『臓器狩り』は、人類の道徳の最低ラインより下だ。16年におよぶ迫害の中で、国民の道徳水準は著しく低下し、司法の腐敗をもたらした。江沢民は必ず法廷で罰せられなければならない」。

(翻訳編集・山本アキ/佐渡道世)