北京の精神病院で、軟禁状態にある9歳の少女が性的暴行を受け続けていたー。少女は、寝たきりになるほど衰弱しており、毎晩3人の男から暴行されていたという。少女と同室だった女性が、大紀元に明かした。
2002年夏、吉林省から来た劉さんは、中央政府に陳情したため警察に連行され、北京の昌平精神病院に3日間、強制入院させられた。同室には9歳の少女がいた。自分で起き上がることもできず、寝たきりで、排せつもベッドの上だったという。
劉さんによると、この少女の両親は、当局が「違法」とした気功法・法輪功を修練していたため、連行され、精神病院で強制入院となった。院内で両親は暴行を受け、死亡した。
両親の死後、子供は児童養護施設に送られるはずだが、この少女はその後も病院に残された。
「少女は毎晩、同じ3人の男から性的暴行を受けていた。院内に響き渡るほどの悲鳴を上げていた」という。しかし、誰も少女を助けようとする人はいなかった。
法輪功を禁止し、迫害を実行する中国共産党の江沢民派は、警官やならず者に、法輪功を修める女性やその子供への性的暴行を指示していたと見られる。複数の関係者が、法輪功情報を伝えるサイト「明慧ネット」に明かした。心身に深いダメージを与えることで、信仰を止めさせるねらいがあると同サイトは伝えている。
法輪功迫害追跡調査国際組織(WOIPFG)によると、名目上は精神病院だが、実質的に法輪功への迫害を目的とした施設になっている精神病院が、23の省と直轄区に、それぞれ少なくとも100あるという。世界精神医学協会(WPA)は2003年、中国では政治的に精神病院を利用し、人権侵害があるとの声明を発表。同協会の無条件の現地調査の受け入れを求めた。
同じく、この昌平精神病院に強制入院させられた経験を持つ、別の陳情者が明慧ネットに明かした話によると、院内には「医師・看護師を見たことがなく、大半は連行された法輪功学習者。他には警官と『ならず者』だけ」だという。
「メディアはもっとこのような真実を報道するべき。この少女の他にもっと残虐な目に遭っている人々がたくさんいるはず」と、劉さんは訴えた。
法輪功を「違法」とし、迫害を指示した江沢民元主席を「ジェノサイド(大量虐殺)罪」などで告訴する活動は、日本を含む世界で行われている。明慧ネットによると、これまで20万人以上が中国の司法機関に訴状を送った。また、海外の告発者は50万人を超えた。
(翻訳編集/山本アキ・佐渡 道世)
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