タイ警察は、同国北部で11日に開かれた宝石フェアで3400万円相当の6カラットのダイヤモンドを盗んだ容疑で、39歳の中国人の女を逮捕した。窃盗犯は、宝石を飲み込んだため、取り出すために医療措置がとられた。
AFP通信によると、女は宝石フェアで本物と偽物の宝石を交換し、本物を飲み込んで、中国への密輸入を試みた。
バンコク・スワンナプーム国際空港での出国検査の際、調査員はX線映像で女の体内にあるダイヤモンドを発見した。同行していた33歳の中国人の男も逮捕された。
ダイヤモンドを腸から摘出するために、外科手術が行われた。女は14日に退院したため、タイ検察は地方裁判所に送致した。
ダイヤモンドなどの宝石や貴金属を飲み込んで運ぶという窃盗は、世界でも前例がある。2013年には、韓国の空港で、台湾から来た9人が金塊24個を密輸しようとしたとして逮捕された。それぞれ5.5キロ以上を飲み込んでいたという。
(翻訳編集・佐渡 道世)