中国ハッカー集団が、航空券予約システムの運営会社であるセーバー社(SABRE)のシステムに侵入したと、米通信社ブルームバーグが7日に報じた。
報道によると、セーバー社のコンピューターシステムには不正に侵入された痕跡が見つかっており、関連する米アメリカン航空のデータベースにも不正アクセスの事実があったかどうか現在調査中である。
関係筋の話として、今回の犯行は米医療保険大手のアンセム(Anthem)や米連邦人事管理局(OPM)を攻撃した同じハッカー組織集団によるものである。
セーバー社は声明を発表し、今回のサイバー攻撃によって同社の機密情報が盗まれたかどうかは不明であるという。アメリカン航空の広報担当者は記者の取材に対し、「今のところ、弊社システムはアンセムと連邦人事管理局のようなサイバー攻撃を受けた痕跡は見つかっていない」と述べた。
セーバー社はかつてアメリカン航空の子会社であったが、2000年に米アメリカン航空グループから正式に分離した。同社はトラベルテクノロジー分野における世界最大手で、数百の航空会社と約10万軒のホテルと業務提携を行っている。
(翻訳編集・王君宜)
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