【大紀元日本7月29日】MERS(中東呼吸器症候群)の流行により、7、8月に韓国を訪れる観光客が激減し、韓国観光業界における経済損失は、1085億ウォン(約115億円)に達すると予測されている。
韓国旅行業協会が最近発表した情報によると、7、8月に観光目的で韓国に入国を計画している外国人は20万2541人にとどまり、前年同時期比で82.1%減と大幅に減少することが明らかになった。
そのうち日本人観光客は2万7641人(昨年17万7190人)で前年度比84.4%減、東南アジアや欧米からの観光客もそれぞれ同69.8%減、70%減となる見込みだ。
これにより、韓国観光業界には1085億ウォンの経済損失が出るとみられている。
保険加入で入国を促す
損失を挽回するため、韓国旅行業協会は政府からの支援金を利用してMERS補償保険に加入した。この措置により6月22日から9月21日までの3カ月間、韓国に入国するすべての外国人観光客にこの保険が適用されることになった。
個人での手続きは不要で、外国人観光客は入国と同時に自動加入となる。7月3日に光州市で開幕した第28回ユニバーシアード競技大会に参加する外国人選手も全員、この保険の対象となっている。
保険の補償内容は、外国人観光客が韓国入国後20点xun_ネ内にMERSと診断された場合、500万ウォンの治療費補償金を受け取ることができ、またMERS感染者と診断されて20点xun_ネ内に死亡した場合、1億ウォンの補償金を受け取ることができる。
この保険の他にも、中国や一部東南アジアの国に対して、ビザ(査証)自動延長や代金免除などの観光客回復のための措置を7月1日に発表している。
韓国のファン・ギョアン首相は28日、「国内では、国民は安心してもよい状況だ」と述べ、同国メディアは終息宣言だと報じている。
これまでの韓国国内のMERS感染者は186人で、このうち36人が死亡した。今もなお治療を続けている患者がいる。
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