【大紀元日本6月1日】2022年冬季五輪招致に向け、首都のイメージアップを図るため、北京政府が6月1日より史上最強とされる厳しい禁煙法「北京市喫煙管理条例」を実施した。
市内にあるレストランやオフィスビル、駅や空港、学校、病院など屋根のあるすべての場所で喫煙を全面的に禁止。屋外でも指定場所以外での禁煙を徹底するという。
米国がん協会と世界肺基金によると、中国は世界最大のタバコ消費国・生産国で、世界タバコ生産量の43%を占めるほか、喫煙人口は3億2000万人と世界喫煙人口の3分の1にもなる。
中国は2003年の世界保健総会において、たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約に署名した。しかし、中国政府の公式統計データによると、調印からの十数年間で、中国の巻タバコの生産量は減少するどころか、39%の増加を記録した。
中国政府は今回の全面禁煙令を通じ、喫煙問題に取り込む決意を示したが、長期的効果は楽観視できないとの見方もある。
(翻訳編集・王君宜)
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