【大紀元日本5月27日】昨年の香港民主化デモ「雨傘運動」の学生リーダーの1人、黄之鋒氏(18)は26日、マレーシア入国の際に拒否され、強制送還されたことが、わかった。理由は「政府の命令」。黄氏は同日、自身のフェイス・ブックで明らかにした。
この日の午前11時香港からマレーシアのペナン州空港に到着した黄氏に、入管職員が入国禁止を通達し、理由について「government order(政府命令)」と簡潔明瞭に答えた。黄氏は約1時間後香港行きの飛行機に強制搭乗させられ、没収されたパスポートは香港空港到着時に返却された。
同氏は、中国自由民主化運動と「六・四天安門事件」(1989年武力弾圧された中国学生運動)に関するシンポジウムに参加するため同国を訪れた。
学生団体「学民思潮」の発起人、香港公開大学の学生である黄氏は、香港行政長官の民主的な選挙を求める「雨傘運動」を率いた主要人物の1人で、同年、米タイムズ誌に「世界でもっとも影響力のある少年25人」に選ばれた。
マレーシア政府は本件について、まだ公式コメントを出していない。
香港の民主派議員は「明らかに政治的抑圧である。国際社会はマレーシア政府を非難すべき」と呼びかけた。
同民主化デモ主要参加者の中国入国が拒否されたケースも多発している。
(翻訳編集・叶子)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。