【大紀元日本5月26日】中国国内メディアの報道によると、南部の南京市で最近、アキニレヨスジワタムシ(アブラムシの一種、中国語名称・楡四脉綿蚜)が大気中に大量に飛散し、市民の間で「ささやかな不安」が広がっている。
「北京青年報」などによると、形や色などから最初は柳絮(リュウジョ、白い綿毛のついた柳の種子)と勘違いされた。自宅周辺で大量に発生したという市民らは「手に取ってよくみたら、中には翅のある幼虫がいた。気持ち悪くて冷や汗をかいた」「服に付着した虫は蠕動し、体液のようなシミを残す」と話した。
例年も4~5月に発生するが今年ほど大量ではないという。市関係者は「南京市の気温と湿度が高く、その成長に非常に適している」と説明した。
気温と湿度が相対的に低い北部の北京や、東北部のハルビン市などはこの季節に柳絮が飛び舞うため、インターネットで「同じ虫ではないか」との書き込みが多い。当局関係者は「生息の自然環境が適していないので、アキニレヨスジワタムシ虫ではない」としている。
中国オンライン百科事典・百度百科の記載によれば、この虫は、ノニレの木、コウリャン、アワ、キビなどのイネ科植物に寄生、人体に無害である。一方、情報が不足する中、インターネットでは「アレルギーを起こす」と不安の声が広がっている。
(翻訳編集・叶子)