【大紀元日本5月22日】パソコン(PC)世界最大手のレノボ・グループ(聯想集団)によるIBMサーバー事業の買収後に、米海軍はセキュリティ上の配慮から一部の兵器システムにIBMサーバーの使用中止を検討している。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が20日に報じた。
それによると、米海軍のスポークスマンは、米国国土安全保障省(DHS)がIBMサーバーのセキュリティ上の懸念を指摘し、米国政府にレノボのブレード・サーバー製品(BladeCenter)に購入を制限していると話した。
イージス戦闘システム(ACS)のサプライヤーで、世界最大の軍需企業である米ロッキード・マーティン社(Lockheed Martin Corp)は同問題について、米海軍と協議しているという。
同社キース•リッター(Keith Little)広報官は記者会見で、IBMサーバーを使い続けるかとの質問に対し、「私たちは米海軍と協力しており、最終的に適切なアプローチを採用する」と答えた。
今年2月、レノボ製の一部PCに搭載されている「Superfish」というアドウェア(広告配信用アプリ)にセキュリティ上の問題が見つかり、レノボ製品の信頼性と安全性への懸念が深まっている。
米国国土安全保障省のスポークスマンは、関連事項は財務省の管轄としてコメントを避けた。レノボ社のレイ•ゴーマン(Ray Gorman)広報官は、顧客の契約についてはコメントを控えるとし、引き続き米政府にサーバーや他の製品を販売する旨の書面による声明を出した。
(翻訳編集・王君宜)
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