【大紀元日本4月24日】インターネットで手軽に仕置き人を雇うことができ、対象者に危害を与えることが可能…まるで漫画のような話だが、実際にこのようなサービスが中国で提供されている。
長沙チャン・コン情報技術社は仕置き人依頼アプリ「滴滴打人」を4月16日に発表した。公式説明によると、仕置き人として雇用されているのは職業スポーツ経験者、退役兵士、不良、ならず者を含めるという。
危害を与える程度により料金が変わり、数十元から数千元程度の値がついている。日本円なら一万円に達しない程度でも「手軽」に人を殴ることを他人に指示することが可能で、事件を招きかねない。
昆明の地方紙・雲南情報新聞の記者は19日、アプリを試みた。実名や電話番号で登録でき、上海での仕事として依頼。レイと名乗る仕置き人は「どんな人物でも48時間以内に病院送りにできる」と回答し、対象人物の写真、遭遇する日や時間などを送るよう述べた。任務完了後はその「現場写真」を送付するので、電子マネーで依頼金を払うように伝えてきたという。
仕置き人依頼アプリ「滴滴打人」は、2月に放送された人気テレビ番組のトークショーで出された作話だった。その使用例の再現ビデオでは、病院内で女性看護師がならず者に因縁を付けられ、困っていると、看護師は携帯アプリで、「悪人を退治してほしい」と仕置き人を依頼。登場した筋骨たくましい男性が出動し、ならず者を叩きのめしてしまう、というものだ。
他にも、中国で深刻な社会問題である児童誘拐を防ぐための使用例や、立場の弱い会社員男性が圧力から守る方法などが紹介された。
アプリは複数のアプリサイトで20日までに4万回のダウンロードを記録した。開発社は「違法な活動に使われることを目的としていない」と主張しているが、いかなる社会的問題が生じても責任は追わないとしている。
暴力を助長する危険なサービスとして主要なアプリサイトは削除しているが、まだいくつかのサイトではダウンロードが可能になっている。
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