老婆を守るため、中学生千人が横暴な「城管」を包囲

2015/04/21
更新: 2015/04/21

【大紀元日本4月21日】都市部の紀律取り締まりを担う「城管」は、その横暴な手法で悪名高い。このたびは、高齢者を守るために勇気を示した千人もの中学生に取り囲まれ、たじろいだようだ。

「城管」は特に貧困層である露天商に対しては、野菜などの販売物や粗末な台車を破壊し、商人を死に至るまで暴行するなどして、市民から嫌われている。

海外の中文情報サイトによると16日、雲南省昭通市昭陽区第二中学校の近くで、露店を開きバナナを売っていた高齢の女性商人が、取り締まりに回っていた「城管」5人により、乱暴に台車を扱われ、バナナを押収されようとしていた。

それに気づいた大勢の中学生たちは学校を飛び出して「城管」を取り囲み、高齢の女性商人に対する粗暴さに抗議した。目撃者によると、これに応じなかった「城管」に対し、中学生たちはバスケットボールやサッカーボールを投げつけ始めたという。

生徒の数は千人程だったと目撃者は伝えている。ネットでは中学生たちの勇敢な行動に称賛が相次いだ。「この包囲網と攻勢はすごい!」「生徒たちを尊敬する。あなたたちは中国の将来だ。本物の中国人だ」

翌17日、昭陽区当局は、ただ任務を全うしていただけだと釈明した。騒動に発展したのは、数人の「城管」が中学生を扇動したためだという。これにより2人が負傷したことを明かした。

(翻訳編集・佐渡 道世)