米金融大手のバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチがこのほど発表した調査報告書によると、2014年海外を訪ねた中国人観光客数は1億900万人で、各地で消費した総額は1640億米ドル(約19兆8440億円)に達したという。また報告書で、2019年に中国人観光客数が1億7400万人までに増え、消費額も2640億ドル(約31兆9440億円)に達するとの見通しを示した。2000年、海外を訪ねた中国人観光客数は1000万人だった。11日付ブルームバーグが伝えた。
また、中国人観光客のうち、25~34歳の年齢層が35%、15~24歳の年齢層が27%とそれぞれ占めており、海外に行った旅行者の約62%が若者だという。これは中国の若者が海外に強い関心を持っている事を反映している。
現在パスポートを所持する中国人は全国民人口の5%に過ぎないが、米国、日本をはじめとする各国政府がビザ発行要項を緩和しているため、今後パスポート人口もさらに増えるとみられる。
アジアでは、日本、韓国及び東南アジアが中国人観光客にとって最も人気の観光地だ。2月中旬日本の観光庁が発表した統計によると、2014年に日本を訪れた中国人観光者は240万9200人で、前年と比べて83%増加した。中国人観光者が日本で使った金額が前年の2倍の5600億円で、一人当たり23万1700円だ。6割の中国人観光客の日本を訪ねる目的は日本製品の購入で、観光は二の次だという。
(翻訳編集・張哲)
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