【大紀元日本2月20日】ウォール・ストリート・ジャーナル紙17日付の報道によると、中国指導部は国有石油大手各社の再編を検討している。
指導部の指示を受けた政府顧問団は、大手4社のうち、中石油と中石化、中海油と中化、という2つの合併案を検証しているという。
「巨大石油会社を作ることで、米エクソンモービルなどの海外大手と競争するため」という見方が多いなか、大紀元本部のコラムニスト呉少華氏は「政治的な要因もある」と指摘する。
中国の石油業界は江沢民派の主要メンバー、「石油閥」の曾慶紅元国家副主席と昨年末に逮捕された元最高指導部メンバーの周永康氏の支配下にあり、その一族の汚職の温床となっている。習指導部は業界再編を進めることによって石油業界の支配権を取り戻す狙いがあるものとみられる。
さらに、呉氏は「業界に張り巡らせた江沢民一派の人脈を完全に取り崩し、汚職証拠の収集を図っている可能性がある」と分析した。
(翻訳編集・叶子)
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。