【大紀元日本1月22日】中国・上海市の観光名所・外灘(バンド)で昨年12月31日に起きた大規模な転倒事故について、同市当局は21日、外灘を管理する同市黄浦区トップの区共産党委員会書記や区長、区公安当局の責任者を解任するなど計11人の処分を決めた。しかし、処分が区の幹部にとどまっていることについて、「軽すぎる」と非難の声が上がっている。
事故の調査結果も発表された。新年を祝う行事が昨年末は別の場所に変更されたが、周知が不十分で、区は十分な対策を講じなかった。当日、およそ31万人もの市民が集まっていたにもかかわらず、現場付近に配置された警察官は500人余りしかおらず、警備態勢に著しい不備があったと指摘した。
事故当時、同区トップら一部の幹部は現場近くの高級日本料理店で、公費で宴会をしていたことも明らかになった。
共産党機関紙人民日報は同日の記事で、「事故後21日も経っての調査報告は遅すぎるのではないか」、「なぜポストの高い幹部は処分されなかったのか」と処分の軽さを批判した。
香港政論誌・動向1月号によると、李克強首相は事故発生後、事故は「人災」だと韓正上海市党委書記を電話で厳しく批判したという。一時期、処分が上海市幹部にも及ぶとの見方が出ていた。
(翻訳編集・江音)
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