貧しい10代の兄弟、母親の遺体放置し7日間=広東省

2015/01/07
更新: 2015/01/07

【大紀元日本1月7日】中国広東省茂名市の小さな村で、13歳と12歳の兄弟は精神障害者だった母親の死を誰にも告げず、遺体を自宅に放置していた。偶然の来訪者により母親の遺体は発見されたが、既に7日間が経過していたという。

中国国内報道によると、この母親は2014年12月27日に自宅の部屋で死亡。翌年1月3日、小学校と中学校にそれぞれ通う二人兄弟の家庭状況確認のため、親戚と一緒にボランティアスタッフが訪問し、遺体を発見した。

メディアの取材に応じた12歳の弟は、母親の死を周囲に知らせなかったことについて「罵られたり驚かれたりするのが怖かった」と答えている。

親族の話によると、母親は精神障害者だった。また身体障害者だった父親は2011年に死亡している。父親の死後、3人は親戚からの援助と毎月390元(約4500円)の低所得者手当で生活していた。

3人は古い粗末な家で生活していた。唯一の部屋は母親が使い、兄弟二人は居間でプラスチック製の簡素なイスの上に乗せた2枚の板の上で寝ていた。

母親の死因は明らかになっていないが、自力で歩行できないほど健康状態は悪かったことが親戚や近隣住民の話から明らかになっている。地元警察はこの出来事について調査している。

(翻訳編集・佐渡 道世)