【大紀元日本10月23日】中国はクルーズ産業にも参入する。現在、国営・中国船舶工業集団(CSSC)は世界最大のクルーズ客船運航会社カーニバル社の協力を得て、豪華客船を建造している。
カーニバル社は、中国との合資会社が「世界の客船周遊市場のけん引を手伝う」と発表している。
また、中国交通運輸省の情報を元に、2020年までに450万人の乗客を見込む、世界最大級のクルーズ市場の1つとなると同社は推計している。
これらの数字は聞こえが良い。しかし前例があるように、外国企業の中国進出には大きなリスクを伴う。
東芝子会社の米原子力大手ウェスチングハウス・エレクトリック・カンパニーLLCは中国国有・国家原子力技術と共同で4つの原子力発電所を建造した。英エコノミスト誌5月24日付によると中国軍は原子炉の設計図情報をハッキングして盗んだと報じている。
米鉄鋼大手USスチールも2010年、中国国有企業との共同事業において中国側のハッキング被害に遭っている。他にもグーグル、アップル、ATI、USW、アルコアなど、飛行機、船、電子機器などの設計図を中国に委託した企業は、こぞって盗用された。模造品を作り、外国企業の利益を妨害した。
共産党独裁政権下の中国では、国益の追求のために、政府と経済の境界線なく軍が暗闘する。外国企業が中国に事業参入することは、軍・政府・経済界が一体となった中国国営企業の世界進出を助けることになる。
(翻訳編集・佐渡 道世)
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