【大紀元日本10月17日】中国雲南省昆明市近郊の農村で14日、土地強制収用に反対する農民が警官隊と激しく衝突する事件が起き、当局発表で死者8人(そのうち農民2人)、10数人が負傷したという。
現場は同市晋寧県晋城鎮富有村。政府系メディアは死傷者数を伝えたが、事件の詳細には触れていない。大紀元時報の記者が農民を電話取材し、経緯を調べた。
村民らの話では、この日の午後2時過ぎ、地元当局が雇った1000人以上の用心棒と約400人の警官隊が防弾ジョッキ、ヘルメットなどを着用、刀や棒を手に、強制執行の実施に踏み切ろうとしたが、阻止する農民約1000人と約1時間の激戦を交わした。農民側は2人が死亡、40人以上が重軽傷を負い、用心棒5人が死亡。警官隊らは撤退したという。
村民の一人が「現場は戦場のようで、とても恐ろしかった」と語った。
地元当局は商業開発、投資誘致の名目で、周辺12の村から2万ムー(約1333ヘクタール)の農地を徴収すると通達したが、農民側が応じないため、2012年2月から、強制執行しようとする地元当局と農民との間で、たびたび流血事件が起きていたという。
今回、ネットでは、遺体や負傷者が映ったその生々しい現場写真が投稿されている。
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