ダライ・ラマ「450年の輪廻転生制度を廃止」

2014/09/10
更新: 2014/09/10

【大紀元日本9月10日】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世(79)は7日、ドイツ週刊紙ウェルト日曜版(Welt am Sonntag)の取材を受け、その死後に後継者を探すという450年も続いてきたチベット仏教の輪廻転生制度を廃止すると初めて明かした。台湾メディア・中央通訊社が8日報じた。

ダライ・ラマによると、2011年に政治的指導者の立場から完全に身を引いて以来、「5世紀近く引き継がれている輪廻転生制度もこれで自由な意思に基づいて終わりを告げた」と自身の意向を示した。

ダライ•ラマとパンチェン・ラマはチベット仏教の二大宗教指導者である。政教一致体制を実施しているチベットでは、ダライ•ラマとパンチェン•ラマはチベットの宗教的指導者であるだけでなく、政治の指導者でもある。

1391年以来、伝統的な後継者を選ぶ輪廻転生制度によって、ダライ•ラマは13回の生まれ変わりと認定され、パンチェン•ラマは10世とされている。

清朝の初めから、中央政府はチベット仏教の輪廻転生制度を尊重しているが、チベット側が選択した後継者を当局に報告し、認定を受けるよう要求していた。

しかし、現在の共産党政権は、「チベット仏教の輪廻管理法」を通じてチベット仏教の後継者を当局の選択・指定によって決めるという独断的姿勢でチベットの支配・介入を強めている。

(翻訳編集・王君宜)
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