【大紀元日本8月8日】中国共産党中央規律検査委員会・監査部の公式サイトによると、中国国家発展改革委員会(NDRC)はこのほど「反腐敗教育活動」の一環として、政府機関に勤務する幹部200人を対象とする刑務所見学ツアーを実施した。中国メディア・中新網が6日に報じた。
ツアーに参加したのは「腐敗の発生リスクが高い」部門に勤務している幹部。収容施設や食堂、面会室を見学した。また、エリート幹部から犯罪者にまるまでの転落人生や、腐敗が家族に与えた苦痛など、一部の受刑者から「生の声」も聞いた。
刑務所見学を終えた後、幹部らは「北京市汚職防止教育センター」に向かった。中国当局の情報によると、同センターは開設から昨年8月までの過去5年間で約34万の幹部を迎えた。うち700人を超える閣僚級幹部や8000人の管理職幹部が含まれているという。
主催側のNDRCは、刑務所見学ツアーが幹部らの汚職防止に非常に役立っていることから、今後も定期的に開催したいと述べた。
それに対し、一部の専門家は汚職防止を図るには、効果的な監督制度を確立しなければならないと指摘する。また中国のインターネットユーザーの多くは、習政権の腐敗撲滅運動に合わせた政治的パフォーマンスとして、冷めた目で見ている。
「権力を(法という名の)檻の中に閉じ込められないのであれば、(牢獄などの)檻へ人を閉じ込める」「死刑執行現場を見学しても無駄。本気で汚職を防ぎたいなら財産を公開しろ」「こんな遊びも? 中国人の悲しみだね」「終のすみか、住めば都」「どうせ汚職で死刑にならないから少しも怖くないでしょうに」
(翻訳編集・王君宜)
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